導入事例
安心のトータルプロデュースで思い描いた通りのリハビリテーション室を実現。

長野県塩尻市

かもいクリニック 様

こだわりがたくさん詰まったリハビリテーション室が完成

-まずはこのたび、塩尻市にクリニックを開業されることになった経緯から教えてください。
以前は、総合病院に勤務していたのですが、ゆくゆくは生まれ故郷であるこの街に戻って、地域に根ざした医療に取り組みたいと考えていました。
人々が健康で幸せな生活を送るためには、「運動器の健康」が不可欠ですが、都心部に比べると、地方ではまだまだ、専門性の高い手術治療や最先端のリハビリテーション治療を受けられる環境が整っていません。
そうした状況を少しでも変えることができればと考え、2022 年10月に、かもいクリニックを開業しました。日帰り手術に必要な機材や設備が整った手術室と、専門のリハビリスタッフが複数名常駐し、こだわりがたくさん詰まったリハビリテーション室を設置しているのが当クリニックの特徴です。

-クリニックのなかで重視されていることがよくわかるリハビリテーション室ですね。
「患者さん中心の医療を実践すること」は開業時に掲げた目標の中でも特に重視していたので、当クリニックにリハビリテーション室を設置することは必然でした。
運動器の治療においては、「手術が3割、リハが7割」と言っても過言ではないくらい、リハビリテーションの重要性が高く、その質と量によって、術後の運動機能の回復具合は大きく変わってくると考えています。つまりいくら手術がうまくいっても、その後のリハビリテーションを怠れば治療の半分も全うできていないことになるので、当然、リハビリテーション室の設計には力を注ぎました。大開口窓を採用し、開放的な空間づくりを心がけたのは、患者さんたちに、心地よい日の光を感じながらリラックスして治療に臨んでもらいたかったからです。

決め手は、リハビリテーション推進部による物理療法機器と運動療法機器のデモ

渦流浴装置・スプリント機材

2D・3D図面によるレイアウト提案

-そうした中で、今回は物理療法機器や運動療法機器の選定を中心に、リハビリテーション室のトータルプロデュースを酒井医療に依頼いただきました。
私が最初に酒井医療さんの存在を知ったのは、勤務医時代に参加したスプリント療法に関するセミナーでした。そのときの研修の内容がとてもわかりやすく、以来、私の中では酒井医療=ハンドセラピィに強いメーカーというイメージが定着していました。
開業のための準備をはじめた際、医療機器ディーラーから紹介されたときも、当時の「良い印象」をすぐに思い出しました。もちろん他のメーカーも紹介していただいたのですが、提案の内容はコストや台数の話が大半で、酒井医療さんのように、機器の詳しい使い方を、こちらが理解できるまで丁寧に教えてくれるようなところはありませんでした。
なかでも印象に残っているのは、営業の方と一緒にリハビリテーション推進部の方がわざわざやってきてくれて、物理療法機器と運動療法機器の体験会を実施してくれたことです。知識が豊富で、とても人当たりの良い人だったので、こんな担当者がいる会社だったら安心して任せられそうだと思ったことをよく覚えています。機器を一つひとつ実際に試して、どういうリハビリテーションメニューが提供できそうか、具体的なイメージを膨らませていくことができたのも安心材料になりました。
体験会といえば、導入を決めた後にも、スタッフのための物理療法やスプリント療法の勉強会を開催していただいたのですが、物理療法を取り入れたいという思いは当初から強かったものの、決して私自身が詳しいわけではなかったので、これも非常に助かりました。

-導入機器やレイアウトについては満足いただけましたか?
当クリニックでは今回、圧力波、ラジオ波、3Dシフト干渉波、超音波、ハイボルテージ、過流浴、ホットパックといった物理療法機器、バイク、ストレッチマシンといった運動療法機器、スプリントの機材一式を導入しました。酒井医療さんが扱う機器はどれもデザイン性に優れていて、当クリニックが目指す、患者さんをリラックスさせる環境づくりにも一役買ってくれています。
また今回は、トータルプロデュースをお願いしたことでトーンにも統一感をもたせることができ、大変満足しています。一手にお任せできたことで、困りごとが起こった際の相談窓口がわかりやすくなったのも助かりました。
一方、レイアウトについてですが、リハビリテーション室をつくるにあたっては、パーテーションの配置や、机の高さ、本棚の高さまで、建築家の方に一つひとつ相談しながら理想像を追い求めてきたのですが、酒井医療さんにも、話し合いの場にたびたび入っていただいて、おかげで本当に思い描いていた通りのリハビリテーション室を完成させることができました。

物理療法機器や運動療法機器が最大限に活かされる環境をさらに整備していきたい

-最後にこれからの展望をお聞かせください。
まずは、私たちがもっと物理療法機器や運動療法機器のことを勉強して、しっかり使いこなせるようにしていきたいと考えています。そういう意味では、リハビリテーションスタッフのスキルアップは早急に図っていきたいですね。
実は先日も、酒井医療さんから、徒手療法の前に身体の可塑性をあげるための物理療法もあるという話を伺い、ちょうど気になっていたところでした。今後は酒井医療さんのウェブセミナーなども積極的に活用し、そうした知見もしっかり参考にしていきたいと思います。また高齢化の進展が激しい地方において、運動器の疾患に悩む人は、この先、間違いなく増え続けていくはずです。
まだ開業したばかりで少々気が早いかもしれませんが、そのときは、より多くの人たちに医療の力を届けられるよう、リハビリテーション室を拡充し、さらに機器の充実も図っていきたいと考えています。

お話を伺った方

かもいクリニック
院長 鴨居 史樹 先生

日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会 リウマチ医
日本整形外科学会 スポーツ医
日本リウマチ学会 専門医
日本手外科学会 専門医
日本スポーツ協会 スポーツドクター
AO trauma 上級会員
医学博士

勉強会で物理療法の効果を実感できました

これまで物理療法にあまり馴染みがなく、正直どのくらい効果が得られるものなのかも半信半疑だったのですが、酒井医療さんが実施してくれた開業前の勉強会で、一つずつ実際に、自分の身体で体験できたことで、物理療法機器に対する印象や信頼は大きく変わりました。
一方でその頃とまったく変わらないのが、酒井医療さんの手厚いフォロー体制です。つい最近も、症状に合わせた適切な出力調整の仕方について問い合わせたところ、すごい早さで回答が返ってきて驚きました。これにはリハビリテーションスタッフ一同、本当に感謝しています。
現在、一番よく稼働しているのは3Dシフト干渉波(フィジオ5D)だと思います。若い方からお年寄りまで、腰の痛みを訴えて来院される方が多いのですが、その方たちに対して使用する機会が多く、患者さんたちからも「痛みが軽減して楽になった」という感想をよく耳にしています。
また、PTの立場で可能性を感じているのがハイボルテージ(フィジオアクティブHV)を使った治療です。膝に疾患を抱えた患者さんなどに使い方を覚えてもらい、私たちが付きっきりでなくても使えるように取り組んでいるのですが、患者さんの満足度も高く、予約時間の制約を受けにくくなる点も好評です。

かもいクリニック
理学療法士
金井 大地 先生

施設情報

施設名称 かもいクリニック
所在地 長野県塩尻市広丘高出2199-2
ホームページ https://kamoiclinic.org/

※事例紹介に掲載している取材記事、固有名詞、数値などの情報は取材時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

納入機器

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