浴槽やシャワーヘッドのテレビCMなどで「ファインバブル」「マイクロバブル」「ウルトラファインバブル」という言葉を見かけますが、それぞれの違いをご存じでしょうか。今回はそれぞれの泡の違いと、入浴装置での使い分けについてご案内いたします。
2種類のファインバブル
直径が100μm(マイクロメートル。以下「µm」という。)より小さな泡はファインバブルと呼び、ISOやJIS規格で定められた用語になります。ファインバブルは泡の大きさにより区分され、大きさが1μm以上100μm未満の気泡をマイクロバブル、1μm未満の気泡をウルトラファインバブルと呼びます。
マイクロバブルは見た目が白濁しています。非常にゆっくりと水中を浮上し、溶解が進むと収縮してなくなります。
一方でウルトラファインバブルは非常に小さいため目視ができず、見た目は透明です。水中では浮かび上がらず、刺激を与えなければほとんど溶解もしません。
-
普通の泡(ミリバブル)
発生と共にすぐに浮上し、水面に接すると破裂し消滅する。 -
マイクロバブル
見た目は白濁しており、収縮しながらゆっくり浮上する。しばらくすると消える。 -
ウルトラファインバブル
泡が小さく見た目は透明。安定しているので長時間残る。
入浴装置における使い分け
入浴装置においては、泡の特性をいかした使い分けをしています。
マイクロバブルは1分間に約数㎝程度の速度で、ゆっくりと水面に向かい浮上します。また、マイナスの電荷に帯電しているものが多く、一方で垢などの有機物はプラスに帯電しているため、マイクロバブルと有機物は吸着し一緒に水面まで浮上します。以上の特長からマイクロバブルは「貯湯式」の入浴装置に適しており、当社入浴装置では仰臥位入浴装置リクシーと、座位入浴装置ライラックプラスに搭載しています。
一方で、ウルトラファインバブルは長期間壊れない強い泡であり、水面浮上もしないため「シャワー式」の入浴装置に適しています。当社入浴装置では座位シャワー入浴装置アラエルに搭載しています。
-
マイクロバブルは仰臥位入浴装置のリクシーと、座位入浴装置のライラックプラス に搭載しています。
-
ウルトラファインバブルは座位シャワー入浴装置のアラエルに搭載しています。
ここからは、ファインバブル(マイクロバブルおよびウルトラファインバブル)のメリットをご案内いたします。
メリット1 優しい洗浄力
お肌のすみずみまで届くファインバブルが、入浴するだけでシワや毛穴の奥の老廃物をやさしく浮き上がらせるほか、気になるニオイの元も洗い流します。
メリット2 身体の芯まで温める
身体中の毛穴に入り込んだファインバブルがほどよい刺激を与えてくれるため、身体の芯まで温まります。
入浴後も湯冷めしにくく、ぽかぽかが持続します。※以下データはマイクロバブルでの検証結果です。
-
通常のお湯とマイクロバブルのお湯の体表面温度比較
※室温21℃で、マイクロバブルを発生させたお湯(40℃)に5分間入浴した後、10分後に赤外線サーモグラフィで体表面温度を撮影。 -
ファインバブル搭載機種
ファインバブルを搭載した入浴装置を各種ご用意しております。詳細はお問合せください。
-
マイクロバブル搭載 仰臥位入浴装置
-
マイクロバブル搭載 座位入浴装置
※マイクロバブル・ウルトラファインバブル機能は株式会社サイエンスの製品を使用しています。
※「ファインバブル」「ウルトラファインバブル」は一般社団法人ファインバブル産業会の登録商標です。