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スプリント療法 (2)各種スプリントの簡易解説

アクアプラストでのスプリンティング

アクアプラストを使用して手指の骨折などに対応する各種スプリントの簡易解説です。
監修:奥村修也OTR

フィンガースプリント

  • スタックスプリント
    適応:槌指(マレット指)

    ・槌指によるDIP関節伸展不全に対して伸展位保持する。
    ・通常8週間の連続装着とする。

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  • シェル・スプリント
    適応:槌指(マレット指)/DIP関節の疼痛・炎症など

    ・槌指によるDIP関節伸展不全に対して伸展位保持する。
    ・DIP関節の背側に腫れがあり、スタックス・プリントを使用すると痛みを生じて装着できない場合、この型が有効である。
    ・槌指以外では、へバーデン結節のようにDIP関節の疼痛・炎症を起こすものに対して安静固定を行うのにも有効である。

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  • サーカムフィンガー・スプリント
    適応:手指PIP関節の疼痛・炎症など

    ・手指PIP関節の安静固定をする。
    ・関節炎・関節捻挫など運動痛がある場合、関節不安定がある場合に使用する。
    ・PIP関節は任意の角度で固定できるが、最大でも屈曲30°程度までとすることが望ましい。

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  • スワンネック・スプリント
    適応:スワンネック変形

    ・手指PIP関節の過伸展抑制をする.                               ・PIP関節0°の伸展制限を目指す場合、作製時は30°屈曲位で作製する.

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  • サムスパイカ・スプリント
    適応:母指CM関節症など

    ・母指CM関節の固定する。
    ・母指CM関節症、母指中手骨骨折外固定除去後、母指中手骨内固定後など母指CM関節の動きを制限、母指の保護を行う。

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フィンガーストラップ

  • バディ・ストラップ(示指・中指)
    適応:手指PIP関節の側副靭帯損傷

    ・示指の尺側および中指の橈側の側副靭帯損傷の関節の側方動揺性の代償をする。
    ・バディ・ストラップ装着下で自動運動を行い拘縮予防を行う。

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  • バディ・ストラップ(環指・小指)
    適応:手指PIP関節の側副靭帯損傷

    ・環指の尺側および小指の橈側の側副靭帯損傷の関節の側方動揺性の代償をする。
    ・バディ・ストラップ装着下で自動運動を行い拘縮予防を行う。

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  • フレクション・ストラップ
    適応:手指PIP関節の伸展拘縮

    ・手指PIP関節の伸展拘縮の屈曲矯正を行う。
    ・段階的に牽引力を自己調整して使用できるため、使用法の指導を行うことで過度な矯正力を加える危険性は少ない。

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ハンド&リスト・スプリント

  • ナックル・スプリント
    適応:基節骨骨折(安定型)の保存療法

    ・Burkhalter法・石黒法に準じて、MP関節を70°以上の屈曲位で固定する。
    ・IP関節はsplint装着下で屈伸運動を行わせる。

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  • ハンド・スプリント
    適応:手部のアーチ保持/手内の関節痛の安静固定

    ・RAなどによる手のアーチの崩れを支持する。
    ・手部尺側のCM関節の疼痛などに対する安静固定。

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  • サーカムカックアップ・スプリント
    適応:手関節の疼痛・炎症など/ギプス固定除去後の手関節の保護/橈骨遠位端骨折の不全骨折

    ・手関節を固定する。
    ・手関節の疼痛・炎症時に安静固定を行う。
    ・ギプス固定除去間もない橈骨遠位端骨折などの手関節の保護。
    ・橈骨遠位端骨折の不全骨折に対する安静固定。

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